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今一萌えないシナリオの作り方弐 書け
 さて、今イチ萌えないシナリオ作成の駄文2本目。
 前回では、シナリオを作る際、自己のエゴの固まりと言える、表現したい「何か」を持ってこいと言いましたが、今度はそれをどうするかの準備段階のお話、「書く」、ということをあ〜だこ〜だと駄文していく予定です。
 そもそも書くって何なのよ?余りに当たり前な哲学的疑問から入りますが、ここは軽く、このようなお答えで「手を使い、媒体に対し、文字テキストを刻むという行い」ということで。
 お話は変わって、現在TRPGやラノベなんかの世界は、学校学園大好きですね〜と、思っているのです。トレカゲームのスピンオフですらカードゲームの専門学校ができる始末で。
 TRPGの世界を見ても、世界設定に学園学校が付いてない方が少数派なのでは?これは、世界設定にファンタジーが入ってようがどうだろうが、学園まみれで、どうのしようもないです。(なぁ、アリア○ロッド)
 で、こんなことをわざわざ言うと言うことは、当方のへそ曲がり感覚がこれを良しとしないわけです。
 うんうん、学園なんかよりも萌える・・・燃える背景設定は、職場。
 いいですね〜職場。生活のためと割り切って仕事する奴が居ると思えば、理想実現のため本気で働く人も居たり、そんな奴が組織の利害なんかで自分の正義と組織の正義が反目したり、職場の中で権限を持とうと思えばその組織にどっぷり浸かり身動きがとれず返って自分の意志に反する行動に出ざるを得ない。
 フィクションの軍隊&警察&メガコーポって、本当にいいですね〜。
 てなことで、前回引き合いに出した拙作シナリオ「西山猫島のキセキ」においても、PC達をまとめる組織を用意しました。
 その名は、IBBS(イミグラント・ビュローオフィス・オブ・ブルースフィア)見ての通り、頭文字をテキト〜に拾った感じで。日本語にすると、ブルースフィア入国管理局となるのでしょう。
 さてこのIBBSたる組織、何をするところなのか?
 アルシャードイアの世界は、よその平行世界との行き来が結構楽にできるので、その出入りの際のトラブルに対処するお役所です。
 いきなりこんな設定をゲーム中に出されたとしたら、???と言うのが当たり前。ならばちゃんと説明しなければならない。
 ここで禅問答ですが、そもそもうまく説明するってどうやるのよ?
 その答の底辺の底辺に当たることと言えば、「文字」にする「文章」にする。いいから書けと言うことになる。
 TRPGで使うオリジナルの設定やNPCなど、たとえ参加者がシステムに精通してたとしても、TRPGには説明することが多いはず。
 だからこそ説明するための材料として、文章が必要と、思うのです。
 こんなことをしてしまったことはないだろうか。脳内にある画期的アイディアや概念を、思いつくまま話してしまい、話してる最中に混乱したり、質問一つ受けただけで訳が分からなくなるなんてことを。
 だからこそ書く。
 ここでこんな駄文読んでる人々は多分「何もそこまで」とか「文章化、マンドクサイ」「必要なし」と思われる方も多いでしょう。
 しかしながら今回一連の文章の最初に出したテーマが「自分の表現したい何か」を、これでもか!と表現することなので、必要になってくるのです。
 アナタが表現したい何かは、万人がただ話を聞いただけで「あぁ、納得」と言ってくれる普っ〜通で、豆腐程度のヒネリもない、イデアのごとき直線の、ドストレートな直球なのか?
 否、というのなら、自らの言葉を構築しなければならない。
 先ほど出てたIBBSのことも、何となく解ってもらえるのは、この駄文の中で説明文が入っているから。説明文=文章化しているってことです。
 それでもシナリオの文章化が面倒?ですが文章化というのは、説明のためだけでもないのです。
 TRPGでよく言われることですが、同じシナリオを複数回行っても、全く同じ内容にはならない。同じシナリオねぇ〜。
 人間の記憶力の話ですが、さてアナタは昨日以前の夕食を何日前まで思い出すことができる?一ヶ月前までパーフェクトならたいしたものです。当の本人、昨日の夕食すら怪しいというのに。
 そして、これ書いている人間の記憶力は、一度あった人物の顔と名前は、ほぼ合わない。よほどの顔見知りでないとそんな物は覚えられません。
 まぁ、そんな人間が脳内シナリオを持っていたとして、前回より数ヶ月経過した後に同じシナリオをしたとしても、「そのつもり」がどこまでも虚しくなると思うのは、言い過ぎか?
 いいですか、同じシナリオをすると、同じ様なシナリオをする、と言うのは、確実に別の意味になりますよ。まぁ、自称脳内記憶完璧という方々には関係のない話ですね。
 何にせよ、今回のテーマにある萌えないシナリオを製造し展開したいというなら、「書く」ことを強く推奨します。
 以前どこかで、TRPGするなら説明山ほどしやがれと書いた記憶がありますが、その根底に沈んでいる要素は「書く」こと。
 ならば、つべこべ言わずに書け!書け!書きやがれ!
14/12/30 11:47更新 /

■作者メッセージ
 巷のゲームマスターは、シナリオを書かない。
 TRPGのシステムによっては、まるで書くことを推奨しない。
 と見えるところに、反証をわざわざ持ってきた一文です。
 しかし、ゲームマスターの傲慢を形にしたシナリオは、それを披露するために相応の手間が必要と言いたかったわけです。
 まぁ、これを書いている人は、驚異的に記憶力に問題のある人なので、世の中書かなくてもこれぐらいのことはきっちり覚えているのが当たり前、がスタンダードなら、この一文、丸ごと無駄なわけです。

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