ＴＲＰＧをされている方々なら、コンピューター系のコラムなんかもよく見られていることと思いますが。
　英国だったかアメリカだったか、「パソコンのキーボードは便器より汚い」と言った記事があったのを覚えていないだろうか？
　実際には、雑菌の数（密度？）を勘定してそういった結論に至ったんでしょうが、実際に比べてみて結果を見れば、エラいことになっていたようで・・。
　言われてみればこのキーボードというヤツ、毎日毎日人間様の汚ったねぇ指でつつき回され、コーヒーを初めとした各種飲料水の洗礼を受け、掃除らしい掃除は埃を払うぐらい。
　一部のきれい好きの方々は、大々的なクリーニングをするらしいと、物の本にありましたが、正直あそこまでがんばるか・・・と思ったり思わなかったり。
　パソコンにそんな汚物があるのは仕方がないとして、ＴＲＰＧゲーマーの皆様、ちょっとは危機感を持て。
　ＴＲＰＧにも、さっきのキーボードに負けず劣らずの汚物が有るのではないかと思うのです。
　いやいやいや、そこで己の精神世界を内証するな！そこは雑菌の数で汚れを計ることはできないでしょう。
　・・・話を戻そう。
　今回見て欲しいのは、ダイス・サイコロのこと。
　ＴＲＰＧがある度に、汗まみれの汚ったねぇ手で握られ、何かあればコーヒーを初めとした各種飲料の洗礼を受け、使用者の不注意で床の上を転げまくり・・・と書いてるだけでこの仕打ちは何だろう？と悲しい思いがひとしきり。
　そんな目に合いながら、ダイス・サイコロを洗ったなんてお話しは、聴いたことがない。
　と言うことで、マイダイスを一度洗ってみよう。
　そこで用意したのが、1，5リットルほどのボウル、三角コーナー用の網袋、あとはあまりケミカルしてなさそうな洗剤（液体）を適量。
　今回要したブツは、100均屋とドラッグストアを廻れば、訳なく手に入る物ばかり。
　そして今回洗うこととなったダイスは、6面体から20面体を併せて約80個ほど。ＴＲＰＧで使うヘビーローテな品々だ。
　まずは網袋の中にダイスを入れ、袋の口を結ぶなりして閉じる。
　多分洗剤入りの洗剤液の中にドボンと入れても、後々取り回しに困りそうなので、袋に纏めておこう。
　ボールに水と洗剤を適量入れる。しかしながらどのぐらいの量が適量？と言われそうですが、何せダイスを洗うのが初めてなので、頃合いは不明。
　日頃の経験で、良い感じの所と思う量でよしとする。
　おもむろにダイスIN袋をボールの中に入れる。これをやったのが、残暑まっただ中の秋だったので水は常温でしたが、時期によってはお湯でも良いかもしれない。
　その洗剤入水の中に浸したダイス入り袋を、ひたすらもむ、もんでもんで、もみしだく。（注：妙な想像はするな）
　それにしても、この時のダイスどうしが擦れるときの音が、異様にうるさい。
　そんな感じで自分の感覚を信じ、ダイスの汚れが落ちたと思えば、袋ごと引き上げ水洗いをする。
　今回洗ったあとの洗剤液を見たが、目に見える濁りも汚れもとくになかった気がする。ま〜そこまで汚れていたら、自分のことながら結構ドン引きしますが。
　すすぎが終われば、袋を開け乾いたタオルの上にぶちまけ、ひたすら湿り気を取ります。
　ダイスの材質が材質だけに、テキトーに拭いても湿り気は簡単にとれます。
で、洗浄後のダイスですが、ぱっと見あまり変わった気はしないなぁ〜。でもまぁ、洗う前の触った感じのねっとり感はないし、多少は効果が有ったと思う。
　今回はノウハウもクソもないような状態で適当に洗浄しましたが、自分の使い道具ぐらい手入れするモンだと、実感する。
　時間も費用もさほどかからないし、たまにゃ〜愛用の道具をねぎらうのも良い物ですよ、多分。

■作者メッセージ
タイトルは、ガンダムＳＥＥＤにおける剣呑な合い言葉より。
後半、フルドキュメントにより、オチはナシ。