読切駄文
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ワンコとニャンコと妖しい奴ら
 フランス映画を見て感想を洩らせば、フランス風ギャグは理解の範疇外と言うべきか?
 人間の文明に付き添う肉食動物と言えば、犬と猫。その犬猫ですが、個と群という視点から見るならば、犬が集団つまりは群の生物だとすれば、猫は個、単独行動の生き物といえます。
 エラい学者の方々がそんな犬猫を研究すると、どういったことを言い出すか?こいつら元々肉食動物でありますが、群れを作る、個で生きるで、大きな進化の違いが出てくるのです。
 まず猫という生き方。縄張りを持ち基本単独行動。これは全て生き残りとご飯のゲッツを主目的とした行動なんですね。つまり自分所有の土地にあるご飯は全て私の物、と、確信しながら生きていくわけです。
 イザ外敵やアウトロー的同族がが進入したとしても、ここはホームグランドですからねぇ、それなりに有利な状況で対処できる訳なんです。
 その代わり何から何まで自分で自分の面倒を見るのも、ニャンコの生き方。「オレサマは一人で生きていく!」って言ってしまったんだから、イヤでも不得意でも弱点でも、自分でナントカしてください。
 方やイヌ的生き方ですが、群れを造り集団の力を持って生きるのが奴らだ。
群なら群で、構成する個体数が多ければそれだけ、大がかりなことが出来るってこと。
 TRPGの経験が多少あれば、数の暴力なんて事故にあったこともあるでしょう。
 でも集団の特性ってそれだけじゃないんですよ。群の特性、強力な利点と言えば・・・役割分担が出来ると言うことなんです。
 ま〜個体能力の考慮無く、目標に対し全部が思ったままに突撃なんて、全力で数の暴力ですね。笑える状況ではありますが、エレガントな部分の欠片もない。
 まず感覚の優れた個体が目標の発見と危険物の哨戒、足の速いのが獲物の追跡、力の強いのがとどめ。こう言った連携を取った方が効率はいいと思うのです。
 群という生き方を、構成する個の中から見ると、個は、多少の不得意分野を持っていたとしてもどうにかしやすい。
 どちらかというと、不得意分野を補うほどの得意分野があれば、群の力に直結すると。
 単独行動だとこうはいきません。どんなに優れた長所があっても、弱点があれば、そこを突かれると痛いですよ。それをフォローする仲間がいれば・・・
 それがどうしたって?
 それこそが犬猫の進化に大きく影響した。と、されています。
 例えば、犬2匹を並べてみましょう。チワワとドーベルマンを。
 こいつら2匹を並べ、犬という知識がないとしたら、同じ種の生物と判断できるか?
 一方猫と言えば、アメショ(アメリカンショートヘア)と、和猫を並べてみても、やや大きさが違う・しっぽの長さが違う等々、間違い探しですね。
 そう、犬的群生物は、進化により体が変化しやすいんです。(でなきゃー品種改良であそこまでバリエーション満載になる生命がいるか?)
 そして猫は、見事なまでに個体差がない。
 犬の姿が変化に跳びまくってるのが、能力特化を許された環境であるけっか。そして猫はは身体能力をまんべんなく及第点を取るため、あの形からの大きな変化がない。オールラウンダーとして完成された形から、逸脱できないわけです。
 ここまで引っぱっておいて、やっとTRPGのネタ。
 さてこの世界の出発点はD&D・・・なんでしょうが、そのD&Dこそが能力特化の元祖となっております。そこからン世代を経て、GURPSと言うシステムで、オールラウンダーにも光が見えた気がしましたが、現状は兎に角特化し手てゆくのがTRPGのキャラ、そう見えます。
 TRPGが数人の団体で行うゲームならば、能力特化が自然の摂理なんでしょうが、オールラウンダーに飽くなき夢を持つ人もいるんですよ。
あぁ、肩身が狭し。
 まぁねぇ、犬的特化の技能キャラをするにしても、猫的万能キャラをするにしても、持っておきましょう「連携戦闘能力」
 さて、使いされた一言ではありますが、今回はこんな一言で、今日のアナタのパーティ(群)に幸あれ。
15/08/04 22:18更新 /

■作者メッセージ
 昭和のフランス映画、「ワンダとダイヤと優しい奴ら」がタイトルモトネタ。
 TRPGの多数派が「犬」な、気がしてきて、猫の嘆きを書いてみたわけです。あぁ、万能に日の光が当たるのは、いつの日か!

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