読切駄文
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英雄のお値段
 ファンタジーTRPGの黄金過ぎる黄金パターンといえば、ダンジョンにもぐり、モンスターをなぎ払い、トラップを粉砕し、奥の宝物をGET’S(ここはダンディ坂野で)するという流れでしょう。
 今回については、その宝箱を持って帰られた立場に視点を置いて考えて見ましょうというところです。
 まず手始めに、経済をこんな風に調理してみましょう。使うだしは、アリアンロッド。主に使うのは、138Pです。
 そのページによると、一般的なお食事は、3〜5Gの費用となっています。単純に1日3食365日みっちり食事を取ってもらったとすれば、1回の食事が3.5Gとして、3.5×3×365およそ3800Gといったところでしょうか。しかしながら、人はパンのみに生きるというわけにも行かず、一人の人が年間必要とするお金を大雑把に5,000Gと仮定しましょう。それでもって、1世帯あたり6人家族とするなら、30,000Gの生活費となります。標準的な家庭と考えるなら、お父さんお母さんには、50,000G稼いでもらいましょう。
 いったい何をしているかって?ここから至極乱暴に国家予算というものをでっち上げようということです。
 ついでに、ちょっとした国をでっち上げるとして、仮に、日本の政令指定都市の要件が人口10万人だったっと思うので、その半分の5万人の国としましょう。5万人の国からすると、大体9,000世帯となりますか?
 先ほどの標準家族の年収が50,000Gでしたので、その最低生活費が30,000G。その差額の20,000Gから2割が税金としましょう。1世帯あたりの税収が4,000G、9千世帯から、みっちり取り立てれば、36,000,000G。国民所得からの税金が国家予算の1/3とするなら、国家予算そのものは、108,000,000G、あ〜面倒くさいから国家予算は1億Gとしましょう。
 ここでもうひとつ重要なことを仮定するなら、この国の金庫番がとても優秀で、国内の通貨流通量や、国家予算の計画的な運用に対し、非常に気を使ってるとしましょう。
 さてようやく本題に戻ると、国家予算1億Gの某国において、莫大な財宝が発掘され、その額が国家予算の約2割の2千万Gだったとしましょう。その財宝を換金した時点で、国の金庫番は、もうパニックもいいところでしょう。
 どこかの冒険家業の人が、強欲な古代竜を退治し、救国の英雄になったはいいけれど、何も考えずに戦利品を換金したりすると、救国の英雄が、あっという間に、国の経済を破綻させる獅子身中の虫となることでしょう。
 腕に覚えのある冒険者の方々、莫大な財宝を発見した際には、計画的な換金を推奨します。(笑)
11/03/28 23:56更新 /

■作者メッセージ
 これもお金の問題。
 職業柄、お国のお金を気にする物で。
 こんな小話も、無駄にリアルな演出をする材料になるんだろうか?やっぱり駄文を真に受けると、TRPGが歪むねぇ

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