読切駄文
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振り向けばヤツがいる
え〜、一つお尋ねしますが、TRPG歴は何年でしょうか?愚問に陳謝。年数において2桁に至れば皆同じような物で。
さていきなりガンダムネタですが、ガンダムキャラの中で羨ましいと思うキャラクターと言えば、アムロレイとかコウ・ウラキさんとかなのですが。それに関わる人物と言えば、シャア・アズナブルとかアナベル・ガトーさんといったところでしょう。
彼らは、ある理想の形を見せてくれた人達なのです。
ガンダムシリーズと言えばシリーズを通じてライバルとなるキャラクターがつきものです。先ほどもあげたように、アムロ・レイにはシャア・アズナブル、コウ・ウラキにはアナベルガトーと。
まずはおおざっぱに彼らのデビュー戦(初遭遇戦)を見てみますと、
アムロ君と言えば、ただのメカヲタクが、ばりばりのベテランであるシャア相手にいいようにやられておりました。生き残ったのはガンダムの機体性能、それと一生分使い果たしたかのような幸運があったといえるぐらいの惨憺たる物でした。
かたやコウ・ウラキ君と言えば、テストパイロットとは言え、まだまだ新人だったでしょう。いきなりの実戦があの、アナベル・ガトー。戦闘中に説教を受け、ガトーさんをあきれさせる始末と、こちらもさんざんな状況でした。
さて物語が進み、シリーズの中にどうなっていったかと言えば、
シャア君に関しては、パイロットとしての能力はほぼ互角、ニュータイプ能力は確実に後れを取ってしまった状態です。「さらにできるようになったな、ガンダム」この言葉がすべてを語っているでしょう。最終回近くになったときのこの台詞、シャアにとって、ガンダムの相手ができるのは自身だけだという自負、というより覚悟の現れだと思うのです。
かたやアナベル・ガトー君と言えば、シリーズ後半のソーラーシステムとコロニー落としを巡る攻防戦で、おそらくパイロットとしての戦いの決着をつけるという意味で、コウ・ウラキと対決します。そう、そのときはアナベル・ガトーがコウ・ウラキを待っていたのです。
趣味の世界において10年は一つの節目に当たる物だそうです。簡単に言いますと、その趣味がモノになるのが10年ぐらいの時間だそうです。
10年を境にして、思い返してみましょう。TRPGを始めたとき、すごい人だと思って追いかけた人物はいるだろうか?そして10年たった今、追いかけられる立場にいるのだろうか?
自身の中にTRPGの割合が大きい人間にとっては、後ろから追いかけてくる存在がいて、それが自身の能力を凌駕する可能性を感じ取ることができたなら、そう望むことはないだろうか?
えぇ、あの4人を羨ましいといったのは、アムロにしろウラキにせよ、その成長を認められ雌雄を決する相手と認められた人たちなのです。
そしてシャアやガトーはたとえ敵味方になったとはいえ、自身の存在によって成長した若手がいて、それが全力を出し得る相手になったという、そんな存在に出会った人たちといえます。
TRPGの世界を見渡すと、少々寂しい状況なのは否定できない悲しい事実。なかなか新しい人の顔を見ることがありません。見ての通りTRPGのオープン例会やコンベンションに来る人々の顔が老けたなぁ〜と思うことひとしきり。
それだからちょっと夢を見てしまうのでしょう。いつか私のことをTRPGの上でフルボッコにしてやろうとあがいてくれる人のことを。
11/03/28 23:30更新 /

■作者メッセージ
 ガンダムネタ満開の会
 ま〜、サブカルチャ〜にどっぷり浸かってる歳でもないのに、このザマなもので。
 年齢からくる焦りです。たぶん。

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